2020/06/22

数ミリという大きな違い




この週末、久しぶりに銀座へ出かけた


済ませたい用事がいくつかあったのだけれど
最大の目的は、通勤時に履くヒールが
8~10cmのハイヒールを探すことと
ルブタンのショップに行くことだった


ルブタンの店舗には、半年程前に六本木店へ
少し立ち寄ったことがある程度で
きちん商品を見せてもらったり
試着をさせてもらったりしたことがなかった


今回は予算の都合でルブタンの購入は
難しかったのだけれど、今後の参考と
自分の意識をそこに向ける為にも
実際に見ておきたいという気持ちがあった


若干緊張しながら入った店内には
様々なハイヒールが飾られ
その華やかな眺めに
それでだけで気分が高揚した


店員の方からどんなものを探しているかと
声をかけられたので、通勤用でヒールが
8~10cmのものを探している旨を伝え
いくつか試着をさせてもらうことにした


私の靴のサイズはこれまでは23.5cm
だったのだが、ハイヒールのレッスンを
始めてからは足が引き締まり、23.5cmでは
緩くなっていた為、今回は23cmでお願いした


そして店員の方が持ってきてくれたのは
ブラックのKate、Pigalle、Simple Pumpの
ヒールが8.5cmのものだった


最初にSimple Pumpに恐る恐る足を入れて
立ち上がってみると、驚いたことに
ヒールが低く感じられ、サイズも23cmでは
まだ緩かった


私はレッスンでは12cmのプラットフォームを
履いているが、数cmの差でこんなにも感じが
違うものかと衝撃だった


そしてさらに、まさか自分が22.5cmサイズの靴を
履けるようになるとは思ってもみなかったので
二重の衝撃だった


その後に続けてPigalle、Kateと試着し
何れも足に馴染む感じが絶妙で
購入するつもりはなかったのに
無理をしてでも思い切って買ってしまいたい
という衝動にかられ、それを抑えるのが大変だった


一通り試着をした後、まだハイヒールで
美しく歩くことができてない身でありながら
烏滸がましくも8.5cmのヒールでは物足りなく感じ
10cmも試してみたくなり、頼んで試着させてもらった


すると今度は先程の馴染むような
心地良さとは違い、少しピリッとした
緊張感というか負荷の感じる履き心地だった


そしてヒールが高くなって傾斜が出る分
足先が詰まったような感じになり
ヒールが10cmの場合、サイズは23cmの方が
私には良いということが分かった


たった1.5cmや0.5cmの差でこんなにも
大きな違いを感じるというのは驚きだった


ショップを出た後、歩きながらハイヒールの
哲学が拘る1ミリの世界のことを考えた


1ミリの違いが大きな狂いへとつながる



私は出来る限り早く
次のルブタンを手に入れると心に決めた